発酵バガスとは、砂糖きびの搾り粕(英語:Bagasse / バガス)を長期間発酵させて飼料化した物です。 飼料として多くの効果・機能があります。
バガスの一番の特長として、第一胃の絨毛を伸ばし胃袋の環境を整えます。絨毛が発達することで、消化吸収率がUPしたり、増体や糞の締まりが良くなります。
発酵バガスの給与量目安。牛1日1頭当り 肥育牛・繫殖母牛 ・・・ 500g 搾乳牛 ・・・ 500g ~1kg 子牛 ・・・ 500g (生後~3ヶ月齢は少しずつ増給) ※糞のしまりを見ながら与えてください。
バガスは繊維含有量が多く、他の栄養成分が低い特徴があります。極端な多量給与は避けましょう。
子牛・肉牛・豚では、数日で慣れて喜んで食べる様になります。乳牛では、分離給餌の場合、最初は食べてくれません。ごく少量からゆっくり慣らしてください。TMRでは、ほとんど問題ありません。
パイナップルのジュースや缶詰製造時の皮・芯部分・搾り粕を飼料用に加工・乾燥させたものです。
パイン粕は、繊維・糖分・有機酸の他に、たんぱく分解酵素(ブロメライン)を含んでいます。このブロメラインは給与飼料のたんぱく消化を促進し、抗炎症作用が期待されます。嗜好性良く、消化率も良好で濃厚飼料に近い粗飼料です。パイン粕給与により赤肉部分のおいしさが向上することで知られています。
パイン粕の給与量目安。牛1日1頭当り 子牛 ・・・ 300g 肥育牛・繫殖親牛 ・・・ 500g 乳牛 ・・・ 500g ~ 1kg
一番の注意点は、安定供給が難しい点です。タイ現地の原料在庫事情により、生産量が変わってきます。また、乾燥方法(天日乾燥・火力乾燥等)によりカロチン含量(ビタミンA)に差があり注意が必要です。
BP50とは、発酵バガスとパイン粕が約半分ずつ入っている商品です。 B = バガス、P = パイン粕が約半分(50%)で、BP50という意味です。 (※現地仕入により割合が変わる時もあります。ご了承ください。) 姉妹品として、ペレット品・粉品もあります。
発酵バガスとパイン粕(天日乾燥品)の各々の特性をまとめたもので、作業軽減、相乗効果を期待できるものです。
BP50の給与量目安。牛1日1頭当り 子牛・繫殖母牛 ・・・ 500g 肥育牛・乳牛 ・・・ 500g ~ 1kg
本品の原料、発酵バガス・パイン粕ともにカロチン(ビタミンA)含量がごく少量です。牛がビタミンAを多く必要とするステージでは、ビタミンAの補給を検討してください。乳牛では最初の嗜好性が悪いのでごく少量からゆっくり慣らすか、TMRでの給与にして下さい。